動物麻酔技能認定医制度
Certified Veterinary Anesthesia and Pain Practitioner Program
第 2 回 動物麻酔基礎認定医受付は 2024 年 10 月 31 日(木)まで
日本獣医麻酔外科学会新規加入者で学会番号発行が間に合わず、10月末までに認定医申込が出来ない方は一般社団法人日本獣医麻酔外科事務局 ( )までご連絡ください。
制度の目的
日本獣医麻酔外科学会動物麻酔技能認定医制度は、動物麻酔技能認定医を認定することにより、日本国内での動物麻酔疼痛管理分野の発展および安全性向上をめざすとともに、動物の麻酔疼痛管理学に関する広範な知識と技能、実践能力を備えた臨床獣医師の育成を目的に発足しました。
制度の概要
第 106 回日本獣医麻酔外科学会学術集会にて行われました動物麻酔技能認定医制度についての説明会の様子をご紹介します。
※本説明会の内容は 2023 年 6 月の時点での情報です。制度の詳細については、本ウェブページ上で公開されます。
基礎および上級認定医
本制度では、基礎および上級の二段階で認定を行います。
動物麻酔基礎技能認定医
Certified Veterinary Anesthesia and Pain Practitioner (Basic)
獣医学教育モデル・コア・カリキュラム相当の獣医麻酔疼痛管理における基礎的知識と経験を持ち、学会が策定した「犬および猫の臨床例に安全な全身麻酔を行うためのモニタリング指針」および「伴侶動物の周術期における疼痛管理指針」に準じた麻酔疼痛管理を遂行できる技能を有するもの
動物麻酔上級技能認定医
Certified Veterinary Anesthesia and Pain Practitioner (Advanced, Canine and Feline)
上級認定医の対象動物は犬猫とし、獣医麻酔疼痛管理における高度な専門知識と実践経験を持ち、麻酔疼痛管理において指導的役割を果たす技能を有するもの
(将来的には牛・馬・エキゾチックアニマルなど各動物種に特化した上級認定医の設置も検討しています。)
受験資格
基礎認定医試験
-
受験申請時点に以下のすべてを満たしていること
- 獣医師免許を有すること
- 少なくとも 1 年超の臨床経験を有すること
- 学会に所属する獣医師であること
上級認定医試験
- 受験申請時点において基礎認定医資格を有し学会に 5 年以上所属する獣医師であること
-
過去 5 年間(申請年の 4 月 1
日を起点とする)に以下のいずれかを満たすこと
- 学会学術集会に 5 回以上参加している
- 学会学術集会において麻酔関連の内容で演者として 1 回以上の口頭発表(若手獣医師のためのBasicセミナー含む)をしている
- 麻酔学に関する論文(英語査読あり、もしくは日本獣医麻酔外科学雑誌)を 1 報以上発表(筆頭もしくは責任著者)している
- 学会が主催する麻酔ブートキャンプへの参加経験がある
麻酔ログ・レポートおよび動画視聴確認書の記載について
試験
基礎認定医試験
- 認定医小委員会が実施する筆記試験(獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠)
- 主として麻酔管理を担当した 50 症例の一覧表の審査
-
主として麻酔管理を担当した症例の麻酔記録に基づく臨床麻酔レポート(必要に応じて麻酔記録原本複写の提出を求める可能性あり)の審査
- 5 症例(重複しない手術・処置内容、ASA-PS 1 ないし 2 に分類される不妊処置は最大 2 例までとする)
- 受験料 2 万円
オンライン提出期限終了後、提出物の有無により事前審査を行います。事前審査を通過した方のみ筆記試験受験が可能です。内容の審査は別途行うため、事前審査通過はレポートの合格を意味するものではありません。
上級認定医試験
- 認定医小委員会が実施する筆記試験
- 認定医小委員会が実施する口述試験
- 主として麻酔管理を担当した 200 症例の一覧表の審査
-
主として麻酔管理を担当した症例の麻酔記録に基づく臨床麻酔レポート(必要に応じて麻酔記録原本複写の提出を求める可能性あり)の審査
- 整形外科、神経外科、開腹手術:各 10 症例(全 30 症例)
- 開胸手術、眼科手術、内視鏡検査:各 5 症例(全 15 症例)
- ASA-PS 3 以上に分類される手術麻酔:10 症例
- 受験料 5 万円
受験料納付先
支店名:本郷支店
支店コード:075
口座番号:普通 2977518
口座名義:一般社団法人日本獣医麻酔外科学会
登録・更新
認定医登録料
基礎認定医および上級認定医 2 万円
基礎認定医の更新要件
- 継続的に学会の正会員であり、学会年会費を完納していること
-
過去 5 年間において、以下のいずれかを満たすこと
- 学会学術集会に 5 回以上参加している
- 学会学術集会の麻酔関連一般演題で 1 回以上の口頭発表(演者)をしている
- 麻酔学に関する論文(英語査読あり、もしくは日本獣医麻酔外科学雑誌)を 1 報以上発表(筆頭もしくは責任著者)している
- 学会主催の麻酔ブートキャンプに参加している
- 過去 5 年間において、学会における麻酔疼痛管理委員会もしくは各地区主催の麻酔・疼痛管理が主題となっている講習会へ1回以上の参加・視聴をしていること
- 過去 5 年間に主として麻酔管理を担当した 50 症例の一覧表を提出していること
上級認定医の更新要件
- 継続的に学会の正会員であり、学会年会費を完納していること
- 過去 5 年間において、学会学術集会に5回以上参加していること、もしくは学会主催の麻酔ブートキャンプに参加していること
- 過去 5 年間において、学会学術集会の麻酔関連演題で演者として 2 回以上の口頭発表(若手獣医師のためのBasicセミナー含む)もしくは麻酔学に関する論文(英語査読あり、もしくは日本獣医麻酔外科学雑誌)を 1 報以上発表(筆頭もしくは責任著者)していること
- 過去 5 年間において、学会における麻酔疼痛管理委員会もしくは各地区主催の麻酔・疼痛管理が主題となっている講習会へ 3 回以上の参加・視聴していること
- 過去 5 年間に主として麻酔管理を担当もしくは指導した 200 症例の一覧表を提出していること
認定医更新料
基礎認定医 1 万円
上級認定医 2 万円
質問・お問い合わせ
制度に関する質問は事務局までメール ( )にてお問い合わせください。
運営
本制度の運営は、麻酔・疼痛管理委員会内に設置された認定医認定小委員会が担当します。