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日本小動物外科専門医協会
認定医制度について
動物麻酔技能認定医制度
Certified Veterinary Anesthesia
and Pain Practitioner Program
細則
目的
本細則は、日本獣医麻酔外科学会動物麻酔技能認定医制度(以下「認定医制度」という)規定に基づき、認定医制度の実施に関して必要な事項を定める。
みなし認定医
みなし認定医は認定医制度設立当初における認定医認定小委員会(以下「認定医小委員会」という)運営を目的に、以下の要件を満たす申請者を、日本獣医麻酔外科学会(以下「学会」という)の麻酔疼痛管理委員会の承認を得て選出する。
学会に所属し、学会年会費を完納していること
選出時に学会の麻酔疼痛管理委員会の委員として在籍すること
麻酔を主とする5年以上の臨床経験を有すること
麻酔に関する教育・指導の経験を有すること
麻酔学に関連する査読付き英語論文2編以上を筆頭著者もしくは責任著者として有すること
みなし認定医は資格取得5年後に動物麻酔上級技能認定医(以下「上級認定医」という)もしくは動物麻酔基礎技能認定医(以下「基礎認定医」という)の更新申請を行うことが可能であり、更新要件を満たすことで上級認定医もしくは基礎認定医と認定される。上級認定医および基礎認定医の更新要件を満たさない場合、もしくは更新申請を行わない場合は、みなし認定医資格は資格取得後5年を経過した時点において失効する。
認定医試験受験資格
基礎認定医試験を受験できる者は、
受験申請時点
において以下のすべてを満たすものとする。
獣医師免許を有すること
少なくとも1年超の臨床経験を有すること
学会に所属する獣医師であること
上級認定医試験を受験できる者は、
受験申請時点
において基礎認定医資格を有し学会に5年以上所属する獣医師とする。加えて、過去5年間(以降、申請年の4月1日を起点とする)に以下のいずれかを満たすものとする。
学会学術集会に5回以上参加
学会学術集会において麻酔関連の内容で演者として1回以上の口頭発表(若手獣医師のためのBasicセミナー含む)
麻酔学に関する論文(英語査読あり、もしくは日本獣医麻酔外科学雑誌)を1報以上発表すること(筆頭もしくは責任著者)
学会が主催の麻酔ブートキャンプ参加経験がある獣医師
基礎認定医試験
獣医学教育モデル・コア・カリキュラム相当の動物麻酔・疼痛管理における基礎的知識と経験を持ち、学会が策定した「犬および猫の臨床例に安全な全身麻酔を行うためのモニタリング指針」および「伴侶動物の周術期における疼痛管理指針」に準じた麻酔・疼痛管理を遂行できる技能を有するものを対象とする。認定証には「動物麻酔基礎技能認定医 Certified Veterinary Anesthesia and Pain Practitioner (Basic)」と記載する。
基礎認定医の資格を得ようとする者は、認定医小委員会が作成したオンライン講義動画の視聴学習に加え、以下の筆記試験、麻酔管理担当症例一覧表および臨床麻酔レポートの審査に合格しなければならない。症例の対象期間は、受験申請年の4月1日を起点とする過去4年から筆記試験実施年の3月31日までとする(計5年間)。
認定医小委員会が実施する筆記試験(獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠)
主として麻酔管理を担当した50症例の一覧表
主として麻酔管理を担当した症例の麻酔記録に基づく臨床麻酔レポート(必要に応じて麻酔記録原本複写の提出を求める可能性あり)
5症例(重複しない手術・処置内容、ASA-PS 1ないし2に分類される不妊処置は最大2例までとする)
麻酔管理担当症例の一覧表および臨床麻酔レポートは規定の様式に従い提出する。
基礎認定医試験の受験料は2万円とする。
上級認定医試験
上級認定医の対象動物は犬猫とし、動物麻酔・疼痛管理における高度な専門知識と実践経験を持ち、麻酔・疼痛管理において指導的役割を果たす技能を有するものを対象とする。認定証には「動物麻酔上級技能認定医(犬猫) Certified Veterinary Anesthesia and Pain Practitioner (Advanced, Canine and Feline)」と記載する。将来的には牛・馬・エキゾチックアニマルなど各動物種に特化した上級認定医の設置も検討する。
上級認定医の資格を得ようとする者は、認定医小委員会が作成したオンライン講義動画の視聴学習に加え、以下の筆記試験、口述試験、麻酔管理担当症例一覧表および臨床麻酔レポートの審査に合格しなければならない。症例の対象期間は、受験申請年の4月1日を起点とする過去4年から筆記試験実施年の3月31日までとする(計5年間)。
認定医小委員会が実施する筆記試験
認定医小委員会が実施する口述試験
主として麻酔管理を担当した200症例の一覧表
]主として麻酔管理を担当した症例の麻酔記録に基づく臨床麻酔レポート(必要に応じて麻酔記録原本複写の提出を求める可能性あり)
整形外科、神経外科、開腹手術:各10症例(全30症例)
開胸手術、眼科手術、内視鏡検査:各5症例(全15症例)
ASA-PS 3以上に分類される手術麻酔:10症例
麻酔管理担当症例の一覧表および臨床麻酔レポートは規定の様式に従い提出する。
上級認定医試験の受験料は5万円とする。
認定医の登録・更新
基礎認定医もしくは上級認定医登録料は2万円とする。
基礎認定医の更新の要する要件は以下の通りである
継続的に学会の正会員であり、学会年会費を完納していること
過去5年間において、以下のいずれかを満たすこと
― 学会学術集会に5回以上参加
― 学会学術集会の麻酔関連一般演題で1回以上の口頭発表(演者)
― 麻酔学に関する論文(英語査読あり、もしくは日本獣医麻酔外科学雑誌)を1報以上発表すること(筆頭もしくは責任著者)
― 学会主催の麻酔ブートキャンプに参加
過去5年間において、学会における麻酔疼痛管理委員会もしくは各地区主催の麻酔・疼痛管理が主題となっている講習会へ1回以上の参加・視聴
過去5年間に主として麻酔管理を担当した50症例の一覧表提出
上級認定医の更新の要する要件は以下の通りである
継続的に学会の正会員であり、学会年会費を完納していること
過去5年間において、学会学術集会に5回以上参加していること、もしくは学会主催の麻酔ブートキャンプに参加していること
過去5年間において、学会学術集会の麻酔関連演題で演者として2回以上の口頭発表(若手獣医師のためのBasicセミナー含む)もしくは麻酔学に関する論文(英語査読あり、もしくは日本獣医麻酔外科学雑誌)を1報以上発表すること(筆頭もしくは責任著者)
過去5年間において、学会における麻酔疼痛管理委員会もしくは各地区主催の麻酔・疼痛管理が主題となっている講習会へ3回以上の参加・視聴
過去5年間に主として麻酔管理を担当もしくは指導した200症例の一覧表提出
認定医更新料は、基礎認定医が1万円、上級認定医が2万円とする。
補則
本細則は、麻酔疼痛管理委員会の答申と理事会の承認により改正することができる。